ねこクイズ
【歴史・文化】
日本の天皇でネコを溺愛していた記録があるのは?
①後醍醐天皇
②昭和天皇
③宇多天皇
④神武天皇
答え:③
◆飼いネコについての記述があるもっとも古い記録は、宇多天皇御記(889年)。
宇多天皇(867~931)が、即位の際に先帝の光孝天皇から贈られた黒いネコを、毎日ご自分で乳粥を与えられるほどに溺愛したと書かれています。
◆そして有名なのが、清少納言の『枕草子』に登場する「命婦(みょうぶ)のおとど」ちゃん。
一条天皇は、宮中で生まれた仔ネコのために「産養の儀」という誕生祝をとりおこない、この仔ネコに女官につける敬称である「命婦のおとど」という名をつけ、従五位の位という官位をおくり、おもり役として乳母(めのと)をつけて、かわいがっていました。
あるとき、乳母は縁側で寝ていた命婦のおとどに中に入るように言いましたが、言うことを聞きません。
そこで、乳母は「翁丸(おきなまろ)」というイヌをけしかけました。驚いた命婦のおとどはパニック状態に。御簾のむこうで食事を召し上がっていた一条天皇のところへ逃げ込みました。
これに怒った天皇は、「乳母はクビ!翁丸は打ち懲らしめよ!」とのたまいましたそうな。。。
◆源氏物語にもネコが登場します。平安時代、貴族は愛玩動物としてネコを飼っていたことがわかります。この時代のネコの鳴き声は「ねうねう」と表記されています。
カテゴリー:Dr.Kの獣道