ごあいさつ
不遇な一生をおくる“ノラ猫”が街にあふれています。わずかな植え込みに身を潜めるやせ細った猫、路地裏で雨に濡れる病気の猫、あるいは車道で轢死体となってなお引き伸ばされる猫、さらには産まれてまもなくダンボール箱で捨てられ、または袋に詰められ保健所にもちこまれる仔猫達・・・
知ろうとしなければ、見ようとしなければ、関わりのないこととしてとおり過ぎてゆけるのかも知れません。しかし、それらは決して人間社会から遠く離れた野生動物の話ではなく、元はすべて、人間が飼い慣らした家庭猫から始まったこと。ヒトの街のかかえる問題です。
この、殺されるためだけに産まれてくる命を減らす手段として私達ができること。不妊手術をしてほしい。犬も、猫も。オスもメスも。産ませる余裕があるのなら、お金を出して買うのなら、その1席を今にも殺される命にどうか譲ってあげてほしいのです。
飼ってもらえる家がないというだけで殺される命・街の片隅で無惨な死をとげる命を少しでも減らせるように、平野郷動物診療所では不妊手術に励みます。
どうぞご理解とご支援の程宜しくお願い申し上げます。