ねこクイズ
【歴史・文化】ネコ=catが使われている英語のことわざです。
それぞれの意味を下の日本語から選んでください。
①The cat would love fish, but she would not wet her feet.
②When the cat’s away, the mice will play.
③Who’ll bell the cat?
④There is not room to swing cat.
1) 鬼の居ぬ間に洗濯 2) とても狭くて窮屈なこと
3)言うは易し行うは難し 4) 虎穴に入らずんば虎子を得ず
<せ・・せまい・・>
答え:①-4 ②-1 ③-3 ④-2
英語のことわざにはネコ=catの出てくるものがたくさんあります。
中でも有名どころをあげてみました。
①<The car would love fish, but she would not wet her feet.>
ネコは魚が好きだけど手は濡らしたくない=虎穴に入らずんば虎子を得ず
欲しいものがあっても、それを手に入れるための努力や危険を冒すのを嫌がる者を揶揄していいます。
ところで、ネコは代名詞でいうとsheなのですね。。。そういえば、大学の第2外国語で選択したドイツ語の授業で唯一記憶があるのが「イヌは男性名詞でネコは女性名詞」ということ。その時妙に納得したので。もちろん、中学校でさいしょに学んだように、英語で動物の代名詞はitだと思うのですが、家族の一員としてのペットについては、オスメスがわかっている場合ふつうにヒトと同じかんじで「彼、彼女」と呼べばいいのだと思います。
②<When the cat’s away, the mice will play. >鬼の居ぬ間に洗濯
ネコがいないときはネズミの天下=コワい人物がいない間に羽をのばしてのびのびすること。
③<Who’ll bell the cat? >言うは易し行うは難し
イソップ物語『ねずみの会議』
「who shall tie(hang) the bell around the cat’s neck? だれが猫の首に鈴をつけるの?」から。
とある家にたくさんのネズミが暮らしていました。ある日その家にネコがやって来て、ネズミたちは次々に捕らえられてゆきました。困ったネズミたちは会議を開きます。そこで、「ネコの首に鈴をつければいいじゃないか!」という妙案が出一同大賛成!ところが「じゃあ一体だれが猫の首に鈴をつけにいくの?」となって、またまたネズミたちは困り果てる。。。というお話。
④<There is not room to swing cat. >とても狭くて窮屈なこと
むち打ちの刑で使用されていたのが「九尾鞭」=ネコの尾を9本束ねたような革紐のムチですが、その九尾鞭をふりまわす余地がないほどに狭い、ということを表すたとえです。
問題には登場しませんでしたが、ほかにも以下のようなものがあります。
●<cat-and-dog> ケンカが絶えない(仲が悪いこと)
イヌとネコは仲が悪くケンカばかりしている、と思われていることから。日本で仲が悪いたとえといえば、「犬猿の仲」などイヌvsサルなのですが。
例. a cat-and-dog life:ケンカの絶えない暮らし(夫婦ゲンカ) rain cats and dogs :雨がどしゃぶりに降ること、イヌとネコのケンカほどにやかましい雷雨のたとえ
●<The cat did it. >ネコの仕業だ
何かしでかしたヒトがいう。ネコに濡れ衣を着せて自分は素知らぬ顔をしようという・・
●<cat’s cradle >あやとり
あやとりでの最初の形が cratch(かいばおけ)最終の形が cradle(ゆりかご)だったことから、あやとりのことを cratch-cradle と言っていました。
そのcratch-crade が短くなってcat’s cradle となりました。
カテゴリー:Dr.Kの獣道