地震予知
東日本大震災から今日で4年になります。遠く離れた大阪でも、あの日、船に乗っているような、軽いめまいのような揺れが続いたのを感じた人も多いと思います。我々関西人が知っている20年前の阪神淡路大震災のときの、夜明け前のとどろくような地鳴りと上下の激震とはまたちがう、ゆっくりとした、いや~な感じの揺れでした。
わが診療所となりの定食屋の妖怪“ばばちゃん”は、阪神大震災の前日に「ぬる~い風が吹いて、へ~んな色の太陽を見た」、と言うてはります。
私には見えないいろんなモノが見える“ばばちゃん”ではありますが、人間の“ばばちゃん”よりもっと本能にすぐれた動物たちでは、来たりくる(?)地震の前兆をとらえたのでしょうか、いろいろな動物のいろいろな異常行動が見られたようです。
ネコでは、4割以上が鳴き声をあげたり震えたりしていたという報告があります(野良ネコさんは全然数にはいってないと思いますが・・)。
また海外でも、地震の前にカエルが大発生したり、ミミズが大移動したり。。。
ヒトには感じることができない大地の響きをとらえる能力が動物にはあるといえそうです。
科学が進んだ21世紀においても地震の予知は難しい問題ですが、この動物の地震予知能力をなんとか活用できないものか、まだまだ研究がおこなわれているところです。
特別な研究機関ではなくても、今ひざ元で寝ているわれらが飼い猫たちも、予知をしてくれるのかもしれません。その訴えの声を、我々が無視しないことが肝心なのですが・・・
いずれにしても、「来るかもしれない」「来ないかもしれない」「でも忘れた頃にやってくる」「それがいつ起こるかわからない」災害に備えておくことが肝心です。自分の身を守るだけでなく、動物さんを連れての避難となると、かぎりなくハードルがあがります。移動手段、食べ物、水、排泄、居場所・・・複数飼育しているほど難易度はあがりますが、いざとなった時にとるべき手段をシュミレーションしておくことだけでも、してください。
東日本大震災では「ペットをつれての避難」が問題となりました(20年前の阪神大震災の時にもペットを連れて避難所に入れない・復興住宅がペット禁止なためペットを放棄という問題があったはずなのに、この問題は置き去りで日本はあまり進歩していなかった)。それ以降、ペットの避難に備えるためのお役立ちサイトもみかけるようになりました。検索でたくさん見つけることができます。是非それらを参考に、日ごろから有事の備えを考えていただきたいと思います。
<防災グッズ?>
たびたび登場します。Yorkさんちのマークン(下部尿路疾患あり。PHコンとc/d缶などが入っていますね)。
カテゴリー:Dr.Kの獣道