Dr.Kの獣道

ねこクイズ

【栄養5】ネコが下痢をしやすいのは次のうちどれ?
①レバー
②牛乳
③かまぼこ
【栄養6】ネコが貧血を起こす食べ物はどれ?
①たまねぎ
②チョコレート
③ほたて貝
ごほうび
<いただきま~す>

答え:②
答え:①

≪ネコに与えてはいけない主に食べ物≫
◆ネギ類・・・長ネギ、玉ねぎ、ニラ、らっきょ、ニンニクなどに含まれるアリルプロピルジスルフィドがネコの赤血球を破壊し重度の貧血をおこすおそれがある。この成分は熱を加えても変わらないため、煮汁やハンバーグでも危険である。
◆青魚・・・ 与えすぎると黄色脂肪症(少しの刺激で激痛が走る)を招くおそれがある。
◆貝類・・・ アワビなど皮膚炎をおこし、とくに耳の炎症では耳先が欠ける場合も。
◆レバー・・・脂溶性のビタミンAは過剰分が体内に蓄積されるので、レバーの常食はビタミンA過剰症をまねき骨の変形をおこす。
◆牛乳・ヒト用の乳製品・・・ ネコは酵素ラクターゼが少ないので、乳糖ラクトースが消化できず下痢を起こすことが多い。
◆チョコレート、ココア・・・ カカオのテオブロミン中毒で嘔吐下痢、神経症状。
◆イカ・タコなど・・・古くなるとチアミナーゼが発生しビタミンB1欠乏症に陥る危険がある。また、大量に食べると消化不良をおこす。
◆カマボコなどの練り製品・・・リンが多くカルシウムとのバランスが悪くなる。
◆ブドウ・レーズン・・・・犬の報告例で嘔吐、腎障害。レーズンパンも危険
◆のどに詰まったり刺さったりし易いもの
鳥の骨は折れたところが尖るので消化管に刺さる危険あり。
杏子やプラムの種はノドにつまりやすいのでのみ込まないように注意。

ねこクイズ

【歴史・文化5】
イギリスのある工場ではよくネコが飼われています。何を作る工場でしょうか?
①キャットフード
②ウイスキー
③バター・チーズ
④繊維織物
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<たくさんネズミ捕りました!>

答え:②
ウイスキーやビールの製造工場では、原料である大麦やライ麦をネズミや鳥などの害獣からまもるため古くからネコを飼ってきました。害獣の駆除薬は、品質や香りに悪影響を及ぼしてしまうので使用できないのです。かつて日本でも養蚕が盛んだったころ、養蚕農家にはネズミから蚕を守るためにネコがかわれていました。

イングランドやスコットランドのウイスキー蒸留所で飼われているネコは「Whisky Catウイスキーキャット」と呼ばれ、倉庫番としてだけでなくマスコットとしての役割も担っています。
ギネスブックによると、スコットランドのグレンタット蒸留所で飼われていたタウザー(Towser)というネコは、1987年3月20日に24歳で亡くなるまでに28,899匹のネズミを捕らえたそうです!
NHKの「まっさん」では酒造所にネコはいないようです。「ドクターX」では医者ドラマなのに茶白ネコ「ベンケーシー」がいつ登場するかと視聴率がうなぎのぼりでした。せっかくウイスキーのドラマなんだから、脚本家さんはウイスキーキャットをキャスティングしなきゃ!

ねこクイズ

【歴史・文化4】
ネコを初めて飼いならしたのはどこの国の人でしょうか?
①中国の人
②エジプトの人
③インドの人
④メソポタミアの人
うるうる
<かーたん家のあんあんちゃん>

答え:②
イヌが人間とともに暮らすようになったのは今から一万五千年ほど前、ネコが人間とともに暮らすようになったのは今から五千年ほど前といわれています。
紀元前三千年頃、ナイル川沿岸で農業が始まり文明が栄えたエジプトでは、人々は、麦やトウモロコシなどの収穫物をネズミなどの害獣から守ってくれるネコを大切にしていました。とくにおとなしい白毛のネコがかわいがられたそうです。
当時の「デン王」の旗に二匹のネコが描かれていたり、ピラミッドの壁画にはアビシニアン*のようなネコがたくさん描かれています。
*アビシニアンは、アビシニア地方(今のエチオピア)のネコをイギリスで品種改良して産出された品種です。
また、ネコの目が細くなったり丸くなったりするのを月の満ち欠けに見立て、ネコの目の中には月があると考え崇拝するとともに、ネコを殺害することに対して厳罰刑が設けられていました。さらに、ネコの目が夜になると光ってみえることから、「太陽の神は夜になるとネコの目の中から暗闇の世界を見張っている。」と信じ、太陽の神様とネコに感謝していたということです。

ねこクイズ

【歴史・文化3】
左手をあげている招き猫は、お店に何を招くのでしょうか?
①福
②お金
③お客
④わざわい
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<ボク右手あげてます!>

答え:③
よくお店に招き猫が置いてあるのをみかけますよね?昔から招き猫は人や金運を招く縁起物として商売人から愛されてきました。招き猫が招いてくれるものは、手の挙げ方や色によって異なっています。
<右手を挙げているネコは「福よこい」・・・お金がたくさん手に入る>
<左手を挙げているネコは「人よこい」・・・たくさんのお客さんが来て商売繁盛する>
手の挙げ方が高いほど良いこともお客さんも多くなるといわれています。
また、黒や赤い色の招き猫もあるのをご存じですか?
<「黒い招き猫」があると家が火事にならず交通事故にも遭わない>
<「赤い招き猫」があると元気で長生きする>といわれています”

 

≪招き猫の由来・豪徳寺伝説≫
ときは江戸時代、今の世田谷区にあたる場所に豪徳寺という小さなお寺がありました。
豪徳寺の和尚さんは、寺で飼われているネコにむかって、「おまえも育ててやっている恩にたまには報いてはどうじゃ」といいました。
しばらく後、とある殿様ご一行が豪徳寺の前を通りかかったときのこと、ネコが手招きをしているではありませんか。それを見た殿様は、ネコに招かれるように寺に入り、しばし休憩することといたしました。
するとどうでしょう。天気が急変、大粒の雨が降り出し、雷まで鳴り出しました。
殿様はたいへんおどろき、「おかげで雨をしのぐことができたゾ」と礼を言い、雨が止むのを待って、お寺を後にしてゆきました。この殿様、実は彦根藩主・井伊直孝公。
後日、井伊殿より多額の寄進がとどき、豪徳寺は立派なお寺に建て替えることができたということです。
「ネコが顔をあらうと雨が降る」といわれるように、ネコは気圧の変化を敏感に感じとってヒゲをこすります。
殿様はきっと、ネコが顔を洗うしぐさをみて、手招きしているように思ったのでしょう。
このネコが手招きして幸運を呼び込んだ豪徳寺伝説より「招き猫」が誕生したといわれています。

ねこクイズ

【栄養3】「ネコに××を与えると耳が落ちる」といいます。××ってなに?
①サバ
②イカ
③あわび
【栄養4】ネコと言えば魚好き。これってなぜ?
①魚には猫に必要なタウリンが豊富に含まれているから
②ネズミのにおいと魚のにおいは似ているから
③日本人が魚好きだから、日本の猫も魚を食べているだけ
またたび味
<大好物!>

3の答え:③
あわびの肝臓にはフェオホーバイドという物質が含まれ、これが吸収され紫外線を浴びると変性して皮膚に炎症を起こします。ネコの耳はとても薄いので(白いネコなどは明るいところで見ると血管が透けて見えますよ!)耳の皮膚がボロボロになって欠けてくることがあるので、昔からこう言われているのです。
サバやアジのような青魚は黄色脂肪症、イカやタコなど軟体生物は消化不良をひきおすので要注意です。

4の答え:③
日本のネコが魚を好んで食べるのは、日本人が昔から魚をよく食べてきたからです。
ヒトがあまり魚を食べないような地域ではネコも魚を食べようとしません。
パスタの国イタリアでは、ネコもパスタを好んで食べるそうです。
子ネコのうちに食べ親しんできたものをネコは好んで食べるのです。手作り食やジャンクフードを好き放題食べてきたネコが、老齢になってから、腎臓が悪くなり処方食に切り替えようとしても、なかなか食べてはくれません。あまり凝ったフードに慣れさせない方が良いと考えます。
ちなみに、ネコにとって大切な栄養素であるタウリンは、魚にもネズミや小鳥にも豊富に含まれています。フードを選ぶとき、フィッシュ派でもチキン派でもそこは同じです。

4月キターー!

花見で一杯
<花見で一杯!>

ねこクイズ

【歴史・文化2】
和歌山電鉄の貴志駅は何で有名?
①駅長がネコ
②駅員が全員ネコ
③客が全員ネコ
④駅長がネコにそっくり
どっかの駅長

<これは別の駅の駅長さんですが・・>
答え:①・・・・と②
和歌山電鉄の喜志駅の駅長は雌の三毛ネコ「タマ」です。
タマは、もともと喜志駅の売店で暮らしていたネコでした。

<タマ駅長誕生まで>
はじめ、茶トラの雌ネコ「ミーコ」が喜志駅で仔猫を4匹出産しました。「タマ」はそのうちの1匹で、ほかの兄弟が亡くなったり貰われていったりした後、母猫ミーコとともに駅の売店(小山商店)で飼われるようになりました。
そこに、駅前に捨てられていた生後間もない茶白の「チビ」も拾われ、タマが母親代わりとなって育てていました。
2003年、貴志川線を運営していた南海電鉄が赤字路線の廃止を表明、その際、岡山電気軌道(両備グループ)が経営を引き継ぐことで、路線廃止はまぬがれました。
しかし、タマ達の棲む売店は取り壊されることになり、タマ達が困っていたところ、電鉄の社長さんがタマを喜志駅の駅長に採用してくれたのです。日本の民営鉄道でネコに駅長を嘱託した例は初めてのことでした。終身雇用で年棒はキャットフード1年分とのこと。
また、ミーコとチビも助役に就任。喜志駅は無人駅なので、駅員は全員“ネコ”となりました。

<タマ駅長その後>
タマの駅長就任のニュースは日本はもとより外国でも取り上げられ、和歌山電鉄には世界中から観光客が訪れるようになりました。
2008年、廃止寸前だった貴志川線の知名度・乗客数・売上を飛躍的に向上させたことが認められ、タマは「駅長」から「スーパー駅長(課長職相当)」に昇進、年末手当としてカニカマを授与されました。
また、和歌山への観光客増加など、その経済波及効果は1年間でなんと11億円にも及び、(関西大学・宮本勝浩教授調べ)、和歌山の魅力を全国に発信した功績により、仁坂知事から「和歌山県勲功爵」の称号を与えられました。
2010年、駅長就任以来3年間における業績が評価され、タマは執行役員に昇進。ネコ型屋根の新駅舎も完成しました[たまミュージアム喜志駅]。
その後タマは、2011年 常務執行役員に昇進、2013年社長代理に昇進。
2012年からは、高齢になったタマが喜志駅を休む日に、喜志駅長代理を「ニタマ」がつとめています。ニタマも交通事故に遭いそうなところを保護されたネコで、ヒト好きな性格をかわれて伊太曽駅長に就任しています。
2014年より、タマは「ウルトラ駅長」に昇進、すべての駅長を統括する職に就きました。

<全国に波及>
タマの活躍をきっかけに、全国に動物駅長が誕生しています。一部ご紹介を。。。
会津鉄道の芦の牧温泉駅に棲むネコの「バス駅長」
伊豆稲取駅はオウムの駅長「アッコちゃん」
近畿日本鉄道賢島駅の特別駅長はペンギン「志摩ちゃん」
海の中道駅はトカラヤギの駅長「久太郎」
指宿駅はケヅメリクガメの駅長「小太郎」(小太郎の気が向いた時だけ)
几帳面なタマは後輩駅長が誕生したニュースを知ると、祝電を送っているということです。

春の行楽シーズン、各地の動物駅長さんに会いに行ってみられてはいかがですか!

球春到来!

内緒話
<春が来たね!>

ねこクイズ

【栄養1】犬や猫がときどき草を食べます。何のため?
①ビタミンC補給のため
②毛玉などを吐き出しやすくするため
③犬や猫も祖先は草食だったその名残り
④草で遊んでいるうちに食べてしまう

【栄養2】ペットショップで売られている「ネコ草」、何という植物?
①エンバク
②イネ
③ススキ
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1の答え:②
2の答え:①
花屋さんやペットショップで売られている「ネコ草」は“まっさん”でおなじみウイスキーの原料「えん麦」、正確には「カラス麦の苗」です。大麦、小麦、ハト麦、カラス麦などはすべてイネ科の植物で、その葉は葉脈が縦に走りまっすぐ長細く伸びています。
たいていの室内飼いのネコは、この「ネコ草」を喜んで食べます。
ネコは肉食獣でビタミンCを生合成できるため、人間のように野菜を食べてビタミンCを摂取する必要はありませんが、肉だけではビタミン類が不足しやすく、なかでも葉酸(ビタミンB12)は赤血球を作るのに不可欠なためこれが不足すると貧血をおこすので、肉食獣であるはずのネコが積極的に草を食べるのです。
また、イネ科植物の縦長の葉が食道を刺激し、毛づくろいで飲み込んだ手玉や消化の悪いものを吐き出すとともに、植物の繊維質が腸の掃除の役目をしてくれます。

じゅうたんや布団の上に毛玉を吐かれるのは少々厄介ですが、室内で暮らすネコにとって「ネコ草」は唯一ふれあえる貴重な“自然”でもあります。①うけとめる古新聞、②ふき取り用のティッシュと③ファブリーズなど、掃除武器を完備して、たまにはネコ草をプレゼントしてあげてくださいね!

 

大相撲春場所

臨時休診といえば、たいがいは不妊手術大会なのですが・・・
今回にかぎっては・・・
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そう、ワタクシ、今はやりの“相撲女子”
なんてカワイイもんではなく“相撲オタク”なのです。
デーモン閣下・やくみつるさんには負けますが。

最近のオシメンは行司の木村元基さん(同い年!)と呼び出しの禄郎さん(ええ声!)です。
もちろん力士のみなさんも応援しますし、取り組みには熱くなりますし、
相撲のもつ和風的な神事性や本場所の野球場とはまた違う雰囲気も大好きです。